RME ADI-8 QSは様々な業務用途に対応する豊富な機能を備えた8チャンネルのハイエンドAD/DAコンバーター。ADI-8 QSの優位性であるアナログ回路には最先端のAD/DAコンバーターチップを採用。この回路設計とSteadyClockテクノロジーによって高品位な AD/DAコンバージョンを低レイテンシーで実現しています。
アナログ /デジタル・リミッター、国内標準に対応する最大+24 dBuの4ハードウェア・リファレンスレベル設定、最大192kHzのAES/EBU、ADAT入出力(オプションでMADI 入出力)、MIDI経由のリモートコントロール制御、フル・レベルのキャリブレーションを行うデジタル入出力トリミング機能、全8チャンネルアナログ出力の一括および個々のボリュームコントロール、デジタル・スルー・モード、アナログ<>デジタルのルーティング機能、幅広い電圧範囲でのオペレーションに対応など、ユニークな機能群を誇ります。
RMEがあらゆる細部にこだわったADI-8 QSは、業界リファレンス機としての性能を最高のコストパフォーマンスで提供します。
8チャンネル ADコンバーター、完全シンメトリカルデザイン、117 dBA
8チャンネル DAコンバーター、DCカップル信号パス、ダブル・バランス出力、120 dBA
低レイテンシーコンバージョン:8サンプル
デジタル入出力トリム:各入出力につき6 dBのレンジ
ADコンバージョン時のアナログおよびデジタル・リミッター搭載
各入出力にLEDレベルメーター搭載(各7LED)
アナログ<>デジタルのルーティング機能を搭載
同期状態を監視し、結果を表示するSyncCheck
設定を内蔵メモリに常時保存
完全リモートコントロール
アナログ入出力(1/4" TRS) x 8 (最大 +24 dBu)
AES/EBU入出力(D-Sub25 ピン *) x4 (8チャンネル @ 192 kHz)
ADAT入出力 x2 (8チャンネル @ 96 kHz)
MIDI入出力 x1系統
ワードクロック入出力 x1系統
オプションスロット(RME I64-MADI オプション*対応)x1
* TASCAM ピン配列/インチネジ使用
* MADIオプティカル端子は標準ではマルチ・モード仕様です。シングル・モードをご希望の場合は「RME MADIシステム構築 ご相談フォーム」、もしくは「 RME Premium Lineディーラー」までお問い合わせください。
ADI-8 QSには、新たに開発された完全なシンメトリカル回路が導入され、全てのレベル設定においても高音質、低歪み率、高S/N比を実現しています。入出力共に4段階のレベル設定が行えることにより、アナログドメインに完全に順応させることができます。最大サンプリングレート192kHzとS/N比120dBA のスペックを誇るADI-8QSは、真の次世代AD/DAコンバーターと呼べるでしょう。
Analog Limiter: ADI-8 QSのシンメトリカル回路には、リリースタイムをデジタルコントロールするリミターが搭載されています。いかなるレベル、周波数の入力があっても約0.3%の歪み値を保持します。
Digital Limiter: 過入力にるアクシデントを回避するデジタルリミターを搭載。クリッピングさせることなく、5dBまでのヘッドルームを追加します。また、最大ピークのレベ ルを上げずにラウドネスを増幅させる事もできるのでMaximizerエフェクトの様な使い方もできます。
アナログリミッターとデジタルリミッターはそれぞれ別々に、もしくは同時に使用することができます。
QSは全ての設定をMIDI経由でリモートコントロールすることが可能で、同時にデバイスのステータスを PCから確認することもできます。各QSにはそれぞれIDを割り当てられますので、1つのMIDIチャンネルで複数ユニットを個別にリモートコントロール することができます。また、I64MADIカードを搭載することでQSはMADI経由でも完全リモートコントロールすることが可能になります。
QSはすばらしいS/N比と歪み率を誇るCirrus Logic製のハイクラスADコンバーターを採用しています。しかし、他のADCとの最大の違いは革新的なデジタルフィルターにあります。これによりディレイ値を、シングルスピードでわずか12サンプル(0.25 ms)、ダブルスピードで9サンプル(0.09 ms)、そしてクワッドスピードで5(!)サンプル(0.0026 ms)に抑えることができます。
これらの値は、より高価なデバイスで見られる値の1/4以下であり、ダブルスピード、クワッドスピードで追加されるレイテンシーは単純に無視できる数値です。DAコンバーターについても5〜10サンプルといったレンジ内ですので、アナログ・モニタリングと同様の使用感を実現できます。
I64-MADI オプションを装着することにより(ADI-8 QS M)、1 本のケーブルで最大64chまでの伝送が可能なMADI信 号の入出力に対応。MADI入力信号は、オプションのクロックソース(OPTN、クロックセクション)やDAコンバーターの入力ソース、スルー・インプッ トとしても使用するこができます。8台のQSを接続した場合、結合された全64チャンネルは最後のQSのMADI端子から出力されます。
I64 MADIカードはオプティカルとコアキシャル端子から有効な入力信号を自動的に探知して入力端子を切り替えるリダンダンシー機能を搭載。双方に常時同じ信号を入力することで、片方の入力信号が欠落した際に即座にそれを探知して他方の入力に自動的に切り替えます。
複数のQSをシリアル接続する際には各ユニットで3サンプルの遅れが生じます。QSはこの問題を解消する「ディレイ補正機能(Delay Compensation)」を搭載し、 各デバイス間の遅れによって生じるオフセットを自動的に補正します。
デジタル信号にはサンプリング・クロックの時間的なゆらぎによるジッターが生じます。現在その抑制こそがデジタルオーディオ機器の大命題とされています。SteadyClock™はすべてのクロックに対して驚異的なジッター抑制を行います。SteadyClock™はいかなるクロックもリフレッシュして抜群の再生クオリティーを保つだけでなく、理想的なリファレンス・クロックとしてすべてのデジタル出力から送信できます。
RMEのフラッシュ・アップデートテクノロジーにより、既存のファームウェアを更新させる事が可能。機能拡張、調整、修正させることができ、常に最先端のOSやその他のソフトウエア環境に対応させることが可能です。
※ ファームウェア更新の可否は製品のリビジョンにより異なります。更新をご希望される場合はこちらのフォームよりお問い合わせください。
複数のデジタルソースで作業を行う場合には、それらのソースが正しくロックし、また完全に同期している必要があり、これらが正しく設定されていない場合、ドロップアウトやクラックルノイズが発生します。
RME独自のSyncCheckはすべての入力信号をチェックし、視覚的に表示します。クロックモードがMasterのときは、内部クロックに対する同期動作が確認されます。この優れた技術によって瞬時にエラーを発見することができます。
SyncAlignには、時間軸やチャンネルに関して絶対的なデータ配置を保障するための技術や方法が組み込まれています。ステレオモードやマルチチャンネルモードでも、また、カードをどのように使用しどのような信号を受信した場合も、RMEのデジタルオーディオカードはチャンネルを交換することがありません。SyncAlignはチャンネル間のタイミングをもコントロールします。チャンネル数に左右されずサンプル単位で整列された状態で開始されます。
Record while play(再生中に録音)モードが有効な場合、対応するソフトウェアは初めに録音を開始し、その後再生を開始します(または再生の後に録音)。SyncAlignはこの時間差を補正し、Record while playモードでも録音と再生が正確に同時に開始するように保障します。非同期モードでは(異なったプログラムが一つのカードの異なったステレオデバイスを使用する)SyncAlignのこの部分の機能は自動的に無効になります。
RME Intelligent Clock Controlは、すべてのクロックソースの周波数を測定/表示させることのできる世界で唯一のデジタルI/Oシステムです(もちろんワードクロックも!)。使用するクロックソースを信号の有効性や現在のサンプルレートを基にして判断します(完全に自動化されハードウェア上で行われます!)。
これにより、多数のデジタル入力、先進のクロック設定を装備するにもかかわらず、簡単にクロックを取り扱うことができます。
電源ケーブル、接地アダプター、オプティカル・ケーブル(TOSLINK)、ADI-8 QS (M) 日本語ユーザーガイド
電源部:内部スイッチング電源、 100 - 240 V AC、40 W
通常時の電力消費量: 23 W
最大電力消費量: < 30 ワット
サイズ:
(ラック耳含む)(WxHxD): 483 x 44 x 242 mm
(ラック耳/ハンドル含まず)(WxHxD): 436 x 44 x 235 mm
重量: 3 kg
動作温度:+5°〜 +50° C
相対湿度:< 75%、結露なきこと
RoHS指令 対応済
ISO 9001認証
CE認定
FCC認定
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